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2026年07月13日【歯科のお話

梅雨と歯の意外な関係
~気圧の変化が歯痛を引き起こす?「気圧性歯痛」を解説 ~


梅雨の時期、これまで何ともなかった歯が、なぜかズキズキ痛む……そんな経験はありませんか?「虫歯かな?」と思って歯科医院を受診しても、特に異常は見つからない。でも雨の日になるとまた痛む。実はこれ、「気のせい」ではなく、気圧の変化によって起こる「気圧性歯痛(きあつせいしつう)」かもしれません。今回は、梅雨と歯の意外な関係を説明します。



「雨の日だけ歯が痛い」は気のせいじゃない

「雨が降ると頭痛がする」という方は多いですが、歯も同じように気圧の影響を受けています。

低気圧が近づくと、体の外側からかかる圧力が下がります。すると体の中の血管や組織がふくらみやすくなり、歯の神経(歯髄/しずい)にも余計な圧力がかかって、痛みとして感じられることがあります。

ポイント

梅雨は低気圧が次々とやってくる季節。そのため「気圧性歯痛」が起きやすいタイミングでもあります。

「雨の日だけ歯が痛む」という方は、天気と歯の関係を疑ってみましょう。


飛行機の中でも同じことが起きている


離着陸のときに歯が痛くなる「航空性歯痛」という症状をご存じでしょうか。

飛行機が上昇すると気圧が急激に下がり、痛みが出る

——これは梅雨の気圧性歯痛と同じしくみです。

一般的な飛行機の機内気圧は、普段の「低気圧の日」よりもさらに気圧が低い状態です。梅雨の気圧変化は飛行機のように急激ではありませんが、その代わりに何度も繰り返されるのが特徴です。



気圧で痛みが出やすいのは、こんな歯

健康な歯であれば、気圧の変化だけで痛みが出ることはほとんどありません。

つまり、「梅雨になると歯が痛む」という方は、実は自分では気づいていない虫歯や歯周病が隠れているサインかもしれません。

歯の状態なぜ痛みが出るのか
虫歯がある歯に穴があると内部の圧力変化が起こりやすくなります
歯周病や根の先に膿がある炎症のある部位が気圧の変化で刺激されます
治療中・仮詰めの歯密閉が不完全なため、で内部の気圧が変わりやすくなります
歯髄炎(神経の炎症)がある神経が過敏になっているため刺激を受けやすくなります


梅雨に歯が痛くなったら、どうすればいい?

気圧性歯痛への対応は、大きく分けて2つです。

① まずは歯科医院で診てもらうこと

  • 痛みが出ているということは、歯に何かしらの問題が隠れているサインです
  • 梅雨が明けて痛みが落ち着いても、原因が解消されたわけではありません
  • 気圧性歯痛は、放置すると慢性化することもあります
  • 「天気が悪い日だけ痛む」という場合でも、早めの受診をおすすめします

② 予防のために、定期検診を

  • 気圧性歯痛を根本的に防ぐには、虫歯・歯周病・治療途中の歯を作らないことが一番大切です
  • 痛みが出てから慌てるより、定期的なメンテナンスで「低気圧に負けない歯」を目指しましょう


まとめ:梅雨の歯痛は「サイン」かもしれません

梅雨の時期に歯がズキズキするのは、気圧の変化によって歯の神経や周りの組織が刺激されるためです。

そしてその痛みは、これまで気づいていなかった歯のトラブルが表に出てきているサインでもあります。

「雨の日だけ痛い」「なんとなく歯が気になる」という方は、ぜひ一度、歯科医院でお口の状態をチェックしてみてください。

梅雨入り前のこの時期は、お口のケアを見直す絶好のタイミングです。