ボトックス治療(ボツリヌス治療)

歯ぎしり・食いしばり・咬合性外傷・顎関節症でお悩みの方へ

歯の詰め物

ボトックス治療(ボツリヌス治療)と聞くと美容というイメージをお待ちの方が多いと思いますがボトックス治療(ボツリヌス治療)
で噛む力を弱める事で歯ぎしり•食いしばり・咬合性外傷・顎関節症に効果的な治療法でもあります。

歯ぎしり・食いしばり・咬合性外傷・顎関節症を主訴としてる患者さんにはまず
①症状がある場合は噛み合わせの調整
②自分が日中にどれだけ食いしばる癖があるかを認識
③姿勢や癖の見直し
④マウスピースで就寝時に歯を保護
という処置が一般的かと思います。

そこでボトックス(ボツリヌス製剤)を注射する事で筋肉を緩ませ緊張をほぐし機能的に筋肉の負荷を減らすことで症状緩和を期待する事ができます。

ボトックス(ボツリヌス製剤)とは

ボツリヌス菌が作り出すA型ボツリヌス毒素(天然のタンパク質)を有効成分とする製剤です。
A型ボツリヌス毒素製剤は末梢神経伝達に関わる物質を阻害することにより、歯ぎしり・食いしばり・咬合性外傷・顎関節症の改善が期待出来ます。
様々な研究の結果、このタンパク質を緊張している筋肉に注射するとその筋肉がゆるみ緊張や痙攣がおさまることがわかり、医薬品として利用されるようになりました。
ボツリヌス菌そのものを注射するわけではありませんので、ボツリヌス菌に感染するといった危険性はありません。
一方、ボツリヌスにはヒトに由来する成分のアルブミンが含まれているものもあります。
その製造工程では、加熱処理や十分な検査がされていますので、肝炎やエイズなどの感染症にかかることはありません。
しかし、現在の医療ではまだわかっていない疾患やクロイツフェルト・ヤコブ病(狂牛病)の感染の危険性を理解して頂くことになります。

ボトックス治療(ボツリヌス治療)の流れ

下顎を動かす発達した左右の咬筋に1箇所〜数カ所に同量のボトックスを注射します。
数回針を刺すチクッとした痛みと、液を注入している間は筋肉を押されているような重い感覚がありますが耐えられないと言うほどではない痛みです。

治療後の効果持続期間

ボトックス注射(ボツリヌス注射)の効果に即効性はありません。
通常2~3日後から効果が現れ1~2週前後で安定し,打って1ヶ月位効きのピークとなり徐々に効果が薄れます。
個人差にもよりますが3~6カ月ほどで効果がなくなり自然に処置前の状態に戻ります。そのため効果を継続させたい方は3~5カ月間隔で注射を行います。
(最低でも3ヶ月は期間を空ける事をお勧めします)
その際、だんだんと注射間隔が長くなるもしくは注射を打つ必要がなくなる場合もありますので、一生打ち続けなければいけないというわけではありません。
一方で、持続効果に限りがあることで万が一薬が効き過ぎたり、咬筋だけでなく広い範囲の筋肉まで効果が出てしまった場合でも時間がたてば元の状態に戻るという安心感があります。

治療後の副作用

①内出血
②注射部位の腫れ
③固いものが噛めなくなったり、顎が疲れやすくなる
④薬剤が近くの筋肉へ広がることによる表情のこわばり などがあります。

①・②は数日〜1週ほどの短期的なもので、③・④はボツリヌストキシンの効果が薄れることで解消します。
ごく稀ではありますが、発熱や吐き気、アレルギー反応を生じる可能性があることや、タンパク質が主成分であるため、頻用することで体内に抗体がつくられ、効果が減弱する可能性があります。

治療後の注意

①治療後のダウンタイムはありませんので施術当日からシャワー、洗顔は可能です。
治療当日のみ、注入部位へのお化粧は避けてください。
施術当日はボツリヌストキシン製剤を患部にとどめるために、数日間は頬部のマッサージ、激しい運動、過度な飲酒、長時間の入浴・サウナはお控え下さい。

②女性の場合は注入後2回目の生理がくるまで、男性の場合は3ヶ月間、避妊をしてください。

③個人差がありますが、数日~数週間程度で効果が表れ、通常3~4ヵ月持続します。その後、時間の経過とともに効果が消失し神経の働きが回復してくるため、注入前の状態が再び戻ってきます。
その場合には、再度ボツリヌストキシン製剤を注入することで同様の効果を期待できます。

④効果が薄れてきた際には繰り返し施術を行うことが可能です。
また、繰り返し施術を行うことにより、効果が長く続くことが期待できます。

禁忌注意事項

以下の方はボトックス治療(ボツリヌス治療)を受けられません。

  • 妊娠中・授乳中・妊娠予定の人とその配偶者 (女性は2回の生理が終わるまで避妊・男性は3ヶ月避妊)
  • 神経・筋疾患をお持ちの方
  • 重症な心疾患・肝・腎疾患
  • 慢性的な呼吸器障害
  • 閉塞隅角緑内障
  • ボツリヌス菌が原因と思われる食中毒の既往がある方
  • 過去にボトックス治療(ボツリヌス治療)でアレルギー症状が出た方
  • 注入部位に感染・炎症がある場合
  • ボツリヌス製剤の効果に影響を及ぼす薬(アミノグリコシド系抗生物質・精神安定剤・カルシウム拮抗剤など)を服用されている方
  • 不整脈や心筋梗塞の予防の薬を飲んでいる場合は主治医の許可必須
  • 膠原病・自己免疫疾患の方は主治医の許可必須

原宿アクア歯科

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