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2023年06月23日【歯科のお話

歯のメンテナンスはしていますか?

「歯磨きは毎日ちゃんとしてるから大丈夫!」と思っている方が多いかと思います。

自宅での日常的な歯磨きやフロスだけでは残念ながら不十分です。

歯のメンテナンスには、自宅での日常的なメンテナンスと歯科医院での定期的なメンテナンスがあります。

自宅での日常的なメンテナンス歯磨き(歯ブラシ・フロス・舌クリーナー・歯間ブラシ等)
歯科医院での定期的なメンテナンス歯のクリーニングや歯の健康状態のチェック

自宅での日常的なメンテナンスに加えて、歯科医院での定期的なメンテナンスを行う事によって早期に歯のトラブルや疾患を発見し、軽度の段階で治療可能となります。

自宅での日常的なメンテナンス

以下の3点(歯ブラシ・フロス・舌クリーナー)は必須アイテムです

歯ブラシ

歯ブラシは口の中の歯や歯茎の清掃に使われる道具です。

誰もが一番に思い浮かべる歯の清掃道具ですね。

ヘッドが小さく、首が細い歯ブラシは奥歯に適しているので、お口の小さな方にもオススメです。

好みや使用感によって使い分けることで、より効果的なブラッシングが出来ると思いますので色々試してみてください。

フロス 

フロスは歯ブラシだけでは取る事が出来ない歯と歯の間の清掃に使われる道具です。

フロスも歯ブラシと同様に色々な種類があり、今ではコンビニなどでも手軽に購入できるようになりました。

太さや弾力などに違いがあります。

舌クリーナー(舌スクレーパー)

舌の上を清掃するヘラ状の清掃道具です。

ブラシ状のものは舌表面を傷つけるので、以下のようなラバーやメタルの物がオススメです

その他・補助的に使用するもの

タフトブラシ

一本ブラシとも言いますが、歯並び悪い部分や捻れて並んでいる部分など通常の歯ブラシでは届きにくい場所に使う掃除道具です。

タフトブラシ毛先の長いものや細いものなど色々なサイズや形があります。

歯間ブラシ

歯間ブラシは歯と歯の間の清掃に使用されるブラシです。

フロスでも問題ないですがフロスに追加して使うアイテムです。

に使うものがフロス、に使うものが歯間ブラシですので、歯間ブラシを使っているからといってフロスをしないのはNGです!

:コンタクト(歯と歯が接触する部分)→フロス使用

:ブラックトライアングル(歯と歯の間の三角部分)→フロス又は歯間ブラシ使用

歯間ブラシは、特にブラックトライアングルに食べかかすが詰まったり
歯垢が気になる人にとって有用ですので気になっている方は是非お使い下さい。

歯間ブラシはラバーのものではなく下記の様なコイル状のものが歯茎を傷つけにくくオススメです。

注意)サイズの合わないものを無理やり使わず不明な場合は通っている歯医者さんで見繕ってもらってください

ブリッジ・インプラント・矯正治療中の手入れ

スーパーフロス

スーパーフロスとは、フロススレッター・フィラメン(スポンジ)とフロスの三つの役割を1本にまとめたフロスです。

特にブリッジを入れている人には必須アイテムですが、インプラントが入っている人や矯正治療中の人にもオススメです。

ブリッジ使用中の方でもスーパーフロスの存在を知らない方もいるかとは思いますが、スーパーフロスで毎日掃除することでブリッジの保ちも歯の保ちも確実に変わってきます。

なかなか目にしない掃除道具かとは思いますが、購入場所としては歯科医院、ネット通販、大きめのデンタル用品が充実したドラッグストアでの購入が可能かと思います。

入れ歯の手入れ

歯ブラシ又は義歯用歯ブラシで入れ歯の内側や歯、歯ぐき部分も歯と同様に優しくブラッシングしてください。

また金属部分や歯をカバーする部分の内側の部分も優しくブラッシングが必要です。

専用に使う様でしたら↓の様なものが使いやすいかと思います。

ウェットティッシュで細かく拭いて汚れを拭き取るのも良いかと思います。

プラスチックで作られている入れ歯は研磨剤の入っている歯磨き粉の使用は素材上傷ついてしますので使用はNGです。

汚れやヌメりが気になる場合は中性洗剤で洗ってよくすすいで下さい。

入れ歯の手入れは、ご自身の歯同様毎日行うことが重要です。

入れ歯を装着する際は、必ずお口の中も入れ歯も清潔な状態にしてから使用しましょう。

歯科医院での定期的なメンテナンス

日々の歯磨きだけで虫歯や歯周病を予防できるわけではなく、毎日100%歯磨きが出来るものではありません。

歯科医師の私でも自分で歯磨きを100%するだなんて自信がありません。

自信がないからこそ最低でも3ヶ月に1度はクリーニングをしてもらっています。

虫歯や歯周病の症状の発生には、口の中の細菌数や種類・唾液の量・唾液の質・歯の生え方・歯の質・年齢・ブラッシングの仕方等、多くの要素が関係していることから、

リスクや原因は患者さん一人一人によって違います。

通常メインテナンスの間隔は、3ヶ月に1回をお勧めしています。

イメージ的には

乳歯が生えている子:状況によって2〜6ヶ月

10〜20代:状況によって6ヶ月〜1年

30代〜:状況によって2~6ヶ月(最悪でも1年に1回)

ブラッシング指導 (TBI)お口の中のプラーク(歯垢)の付着状況を把握する為、染め出しを行い目視出来るようにして、1人1人に合ったプラークコントロールの方法を指導します。
機械的歯面研磨 (PMTC)歯の表面に着いた汚れの膜(バイオフィルム)を取ることで、歯をツルツルにし付着した着色を除去します。
歯石取り (SC)普段のブラッシングでは取ることの出来ない、硬くなった汚れや歯石を除去します。
フッ素塗布虫歯になりやすいと判断された人の場合には、フッ素を塗布して虫歯の予防を強化することもあります。生えたての永久歯に効果的です。

メンテナンスでは、目で見える範囲での虫歯のチェックを行いますが、より詳しい検査が必要な場合もあります。

検査や治療が必要と判断した場合は、改めてご予約を取って頂き保険にてレントゲン撮影や歯周病検査等のより詳しい検査することをお勧めする場合があります。